鍼灸

鍼灸(全身)
患者様ご自身が感じておられる不調な症状に加えて患者様の脈の状態、体の歪みを総合して鍼施術致します。(場合によっては電気を用いた鍼もします。)
身体の前側、後側、顔、頭に刺鍼をし、必要に応じて灸頭鍼も用いて施術をします。
患者様の不調を取り除くことを一番に考え、施術者が患者様の脈の状態、体の歪みをみて施術をして身体の状態の改善をねらいます。
体に使用する鍼はお顔に使用する鍼よりも少しだけ太いですが痛みはほとんどありませんのでご安心ください。痛いところがあるとすればそれは体の不調のあるところだと思ってもらえるといいです。

お顔の鍼
顔、頸(首)、頭に髪の毛ほどの細い鍼で刺激を与えることで様々な効果が期待できます。
肌への刺鍼により真皮層に小さな傷を作ります。その時に壊れた細胞を除去し修復するためにコラーゲンが産生されることで肌のハリへと繋がっていきます。
年齢が上がるにつれ肌の新陳代謝が落ち、血流も十分に行き渡らず肌の栄養が不足してしまったり、顔の筋肉の拘縮によってたるみやクマ、シワなどが目立つようになります。
また、十分な睡眠が取れないことやストレスによって交感神経が副交感神経よりも常に優位となり自律神経が乱れることも肌の不調を引き起こす要因と考えられます。
お顔の鍼は肌の血流を良くし、新陳代謝を促したり、筋肉の拘縮を緩めたり、またリラックスのバロメーターでもある副交感神経の働きを良くしてくれる効果も期待できます。
このような点からも肌の不調だけでなく不眠やイライラにお悩みの方にもオススメです。
また、お顔の鍼の起源は顎関節症の症状改善を目的に始まったとも言われていて、顔の噛む筋肉(咬筋、側頭筋)の拘縮も原因のひとつと考えられています。顎関節症や歯ぎしり、噛みしめ癖のある方は鍼で筋肉を緩めることで症状改善が期待できますので定期的に受けていいただくのがおススメです。回数を重ねて鍼の刺激に慣れてきたらお顔に刺した鍼に低周波の電流を流して筋肉を強制的に収縮と弛緩を繰り返させることで効果的に筋肉を緩めることもしていきます。もちろん電気の刺激が苦手な方、抵抗がある方、心臓にペースメーカーをつけている方にはしませんのでご安心ください。
さらに、眼精疲労、まぶたの重み、、目の下のクマ、頭皮の硬さなどにお困りの方にもオススメです。
気になることお気軽にお聞きください。

自律神経の調節(電気を用いた鍼施術)
体に刺鍼した鍼に低周波の電流を流し、自律神経のバランスを整えます。特に副交感神経を優位にする効果が期待できます。
自律神経とは自分の意思ではコントロールできない神経で、生命を維持するのに重要な働きをしています。
主に呼吸、血液循環、体温調節、消化、排泄、生殖、免疫などの機能を無意識に調節しています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」と呼ばれる2つの神経が存在します。
この2つの神経の作用はお互いシーソーのようにバランスを取りながら体の状態を保っています。
しかし、どちらか一方の神経が活発になりすぎてしまうとシーソーのバランスが崩れてどちらかに傾ききってしまい様々な不調が現れます。
2つの神経にはこのような特徴があります。
1、交感神経
「体を活動させる神経」と言われていて、仕事やスポーツなど様々な活動をするときに血圧をあげたり、呼吸や筋肉にも働きかけ体を戦闘態勢にする神経です。
2、副交感神経
「体を休ませる神経」と言われていて、食事の時に胃腸や肝臓の血流を上げることで働きを活性化しエネルギーの蓄えをしたり、睡眠や休息など体をリラックスさせる神経です。
また、体の骨格筋の血流促進の効果としては、筋交感神経の活動性低下による血管拡張、筋肉の収縮後充血、繰り返す筋収縮による筋ポンプ作用があげられる。鍼通電よる筋内循環の促進においては筋ポンプ作用によるものが最も大きいので固まった筋肉を緩めることにも効果的です。
自律神経は加齢とともに調整機能が低下する
自律神経の機能は年齢とともに低下し、50代では20代のほぼ1/3以下になります。70代では20代の1/6、50代の半分になってしまいます。加齢とともに自律神経の調節機能も低下していくため自律神経のバランスが整いにくくなります。
自分でバランスを整えようとしても何をしたらよいのかわからない方、調整がうまくいかない方はお気軽にご利用下さい。

灸
灸の原料は【艾(もぐさ)】と呼ばれているヨモギの葉の裏にある白い腺毛を乾燥させて精製したものです。そしてヨモギの精油成分であるチネオール(シネオール)は心地よい芳香でリラックス効果や炎症、痛みを和らげる効果があると言われています。
みづほ鍼灸整骨院では灸頭鍼を行います。
ご要望があれば普通のお灸もします。
※写真は腰部に灸頭鍼を施しているところです。
~灸に期待される作用について~
温熱効果
ほんのりと体を温めるイメージのある灸ですが。体を温めるだけではない様々な作用が期待できます。皮膚への熱刺激は、皮下の筋肉、血管、リンパに影響を及ぼします。その結果、体の免疫に重要な副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌され、免疫機能の要である白血球の働きが活性化されるほか、ダメージを受けた細胞を修復するためにヒートショックプロテインというタンパク質が分泌され、免疫細胞の働きを強化します。
増血作用
赤血球を増やし血流を改善します。
止血作用
血小板の働きを改善し治癒を促進します。
強心作用
白血球を増やし外敵からの防御機能を高めます。
灸頭鍼とは
体に刺入した鍼の柄の部分に灸をつけて灸を燃焼させる方法です。
鍼についた灸が燃焼することによって生じる輻射熱を利用して体をじんわりと温めていくものです。直接皮膚にお灸をするときのチリっと熱い感じが苦手な方でもリラックスして受けられるのでおすすめです。