試合前とは、試合日からどのくらい前までを指すのか、競技種目、試合の規模によって変わってくると思います。試合前日までの食生活としてぜひ、実行していただきたいのが試合3日前からの「プチ・グリコーゲンローディング法」です。グリコーゲンを大量に蓄えるというよりも、緊張や興奮が起こっても、いつも通りを確保することが目的なので「プチ」としています。緊張や興奮は、いつどのように起こるかわかりません。だからこそ、どのような状況でも「食」の面からパフォーマンスに悪影響を及ぼさないようにしていきたいです。
食事の基本は「高糖質・低脂肪・タンパク質そのままの食事」とし、運動量が減少した場合には、エネルギー量のコントロールをします。体重測定などを実施して、体重が落ちたり増えたりしないように食べる量を調整していきます。試合の規模が大きくなるのに従い、緊張や興奮も増すことから、試合ごとに、試合に対する思いなどメンタル面を客観的に整理してから栄養・食管理の計画を立てることが必要となります。
試合開始時刻が早朝や夜など、通常の生活リズムでは対応できない場合には、1週間前くらいから試合当日に合わせた生活をしておきます。試合当日を制したいのであれば、試合前、どのように準備を整えるかがポイントとなります。